暑さ厳しい日が続くこの時期、冬の使者として知られるハクチョウが越冬地であるはずの青森県内でいまも確認されています。ハクチョウはなぜ滞在しているのか。そして夏の暑さに耐えられるのでしょうか。
連日、厳しい暑さが続く県内。この時期でも繁殖のために相手を見つけるペアリングや子育て真っ最中の野鳥が活発に活動していました。そのなか平川流域で優雅に浮かぶのは冬の使者のオオハクチョウ3羽です。ハクチョウは日本各地で越冬し、春にはシベリア地方の繁殖地へ帰っていくのが通常とされています。なぜ、居座っているのでしょうか。

3羽の観察を続けている日本野鳥の会弘前支部の齋藤 力さんです。齋藤さんによりますと3羽は家族関係で1羽が成鳥、2羽が幼鳥とみられていました。このうち、様子がおかしいのは成鳥だといいます。

※日本野鳥の会 弘前支部 齋藤力さん
「大人の1羽が右の羽が少しおかしいのでけがをしていて、遠くまで飛べない状況なのではと思う。親がシベリアに帰れないので子どもも一緒に残ったという可能性が高い」

丘に上がったハクチョウは草をはんだり、毛繕いをしたりとゆったりとした時間を過ごしているようにみえます。ただ、今年のような30度超えの気温が続く日々に耐えられるのでしょうか。
