長野県中野市で男女4人が殺害された事件で、長野県警は当時70歳の女性を殺害した疑いで青木政憲（あおき・まさのり）容疑者を再逮捕しました。

逮捕は4回目で、青木容疑者は「殺すつもりでナイフで刺して殺害した」などと話し容疑を認めています。

殺人の疑いで再逮捕されたのは中野市江部（えべ）の農業青木政憲（あおき・まさのり）容疑者32歳で、近くに住む竹内靖子（たけうち・やすこ）さん・当時70歳を殺害した疑いです。

事件は5月、青木容疑者の自宅近くで散歩をしていた竹内さんなど女性2人と警察官2人の合わせて4人が、ナイフや猟銃で襲われ殺害されたものです。

青木容疑者はこれまで66歳の女性と警察官2人を殺害した疑いで逮捕されていて今回が4回目の逮捕です。

竹内さんの殺害について、「殺すつもりでナイフで刺して殺害した」などと話し、容疑を認めているということです。

捜査関係者によりますと、青木容疑者は竹内さんをナイフで複数回刺した後、台車を使って自宅西側の敷地内に運んでいて、遺体を隠そうとしたとみられています。

竹内さんが通っていた陶芸教室の代表で、10年来の友人の布施綾子（ふせ・あやこ）さん。

事件から2か月たった今も、「また教室に来てくれるんじゃないかと思う」と話します。

■布施綾子さん
「いまだに信じられないし、あっちゃいけないことですね」

捜査関係者によりますと青木容疑者は動機について「ぼっちと言われた」と話していますが、竹内さんは人を悪く言うようなことはなかったといいます。

■布施綾子さん
「人の悪口なんて言う人じゃないですね　楽しんで歩いていたのにね…」

布施さんはコロナの影響で、竹内さんになかなか会うことができず、告別式で最後のお別れをしました。

■布施綾子さん
「（今も竹内さんに会いたいと思いますか?）「思いますよ。だってここにきてキャッキャ言って喜んで、おしゃべり好きで、いろんなことしゃべって明るい人だったな」

青木容疑者は、これで死亡した4人全員の殺害容疑で逮捕されたことになり、これまでに「4人殺害した」と供述しているということです。

今後、刑事責任を問えるかを判断する、鑑定留置が行われる見通しです。