中古車販売大手ビッグモーターによる自動車保険の不正請求問題などを巡り国土交通省は全国一斉の立ち入り検査を実施しました。調査報告書で不適切な行為が指摘された岡山・香川の店舗でも立ち入りが行われています。

(大森保彦記者)「国土交通省の職員を乗せた車が今、水島の店舗にやってきました」


国交省は、きょう(28日)午前道路運送車両法に基づく立ち入り検査を全国24都道府県の34の事業場で行い、倉敷市と高松市の店舗も対象となりました。

(国土交通省 四国運輸局 福井有貴さん)「車検のときに出てくる書類、記録簿などの確認を行いました。調査したものについては支局に持ち帰って精査した上で、今後の判断ということになります」

両店舗では鈑金塗装で不適切な行為が行われた疑いがあることがビッグモーターの外部弁護士による調査報告書で指摘されています。

報告書によりますと、両店舗では預かった車を傷つけたり不必要な部品交換を行ったりして修理代を水増し請求する不適切な行為などが疑われていて倉敷水島店では2021年に行われた鈑金塗装84件のうち28件、高松店では104件のうち57件が該当すると指摘されました。

両店舗で行われた具体的な行為は明らかになっていませんが、今後予定されている第三者機関の全件調査でさらに不適切な行為が判明する可能性もあるということです。

また全国の一部店舗前で街路樹が枯れているのが確認された問題で四国地方整備局は高松国分寺店前の植え込みの調査を行うとしました。

(古川豪太記者)「高松市国分寺町にあるビッグモーターなのですが、その前にある歩道、このように街路樹があって下には植え込みがあるのですが、」

「店の入口あたりには何もなくなっています」


一方、倉敷水島店前でも数年前に樹木が伐採されていることが分かりましたが、管理をする岡山県道路整備課は、樹木の空洞化によって倒木のおそれがあったため伐採したもので除草剤などによる腐敗が原因ではないとしています。

国土交通省では、全国の地方整備局に対し店舗周辺の街路樹の調査を指示しているということです。














