長野県中野市で男女4人が殺害された事件で、県警は28日、当時70歳の女性を殺害した疑いで青木政憲(あおき・まさのり)容疑者を再逮捕しましたが、調べに対し「殺すつもりでナイフで刺した」と話しているほか「4人殺害した」とも供述しているということです。

また死亡した竹内さんは、胸部の刺し傷が致命傷になっていたということです。

送検される青木政憲容疑者

中野市江部(えべ)の農業・青木政憲(あおき・まさのり)容疑者32歳は、近くに住む竹内靖子(たけうち・やすこ)さん・当時70歳を殺害した疑いで、28日に再逮捕されました。

死亡した警察官が乗っていたパトカー

事件は5月、青木容疑者の自宅近くで、散歩をしていた竹内さんなど女性2人と警察官2人の合わせて4人が、ナイフや猟銃で襲われ殺害されたものです。

青木容疑者は、これまで66歳の女性と警察官2人を殺害した疑いで逮捕されていて、逮捕は今回で4回目です。

立てこもり現場となった青木容疑者の自宅

竹内さん殺害の容疑について青木容疑者は「殺すつもりでナイフで刺して殺害した」と話しているほか「4人殺害した」とも供述しているということです。

また捜査関係者によりますと、青木容疑者は竹内さんをナイフで複数回刺した後、台車を使って自宅西側の敷地内に運んでいて、遺体を隠そうとしたとみられています。
竹内さんの傷は胸など上半身に複数か所あり、このうち胸の刺し傷が致命傷になったということです。

現場に供えられた花束

青木容疑者はこれで死亡した4人全員の殺害容疑で逮捕されたことになり、今後、刑事責任を問えるかを判断する、鑑定留置が行われる見通しです。