中古車販売会社の「ビッグモーター」がわざと車を傷つけるなどして保険金を不正に請求していた問題で、国交省は全国34の店舗に一斉に立ち入り検査を行っています。

記者
「午前9時すぎです。国交省の職員がビッグモーターに立ち入り検査に入っていきます」

国交省による立ち入り検査は、午前9時から全国24の都道府県にある34店舗で一斉に行われています。

立ち入り検査では、国交省の職員が従業員から話を聞いたり、整備の記録を確認したりしているということです。

ビッグモーターの一連の問題をめぐってはおととい、国交省が社長らに対し聞き取り調査を行いましたが、道路運送車両法に違反する行為がないかを確認するためには、立ち入り検査が必要だと判断したということです。

道路運送車両法は依頼されていない整備を行って料金を請求するなどの行為を禁止しています。

違反行為が確認された場合、国交省は整備場ごとに認められた車検場の指定の取り消しや、事業の停止などの行政処分を検討することになります。

鈴木俊一 金融担当大臣
「本日、関東財務局におきまして、保険代理店であるビッグモーター社にヒアリングを行う予定であります」

一方、鈴木金融担当大臣は中古車の販売や車の修理だけでなく、保険代理店でもあるビッグモーターに対し、保険業法への違反がないかなどを確認するため、きょう、関東財務局にビッグモーターの役員を呼んでヒアリングを行うと明らかにしました。