イタリアで開かれているフェンシングの世界選手権で江村美咲(大分市出身)が男女を通じて日本史上初となる2連覇の快挙を達成しました。
【写真をみる】フェンシング江村美咲 世界選手権で史上初の2連覇 パリ五輪出場に大きく前進
女子サーブルの江村美咲は去年7月の世界選手権で日本の女子個人で初となる優勝を果たし、世界ランキング1位で今大会に臨みました。1回戦から順当に勝ち上がってきた江村は準決勝で相手に先にマッチポイントを握られますが、逆転で決勝に進みます。
決勝ではギリシャの選手を相手に序盤から優位に試合を進めます。終盤に連続ポイントで追い上げられるものの最後は14ー11から相手の胸を突いて見事優勝。男女を通じて日本勢初となる世界選手権2連覇の快挙を達成しました。
今回の優勝で江村は来年のパリオリンピック出場へ大きく前進し、日本女子初のメダル獲得に向けて期待が高まります。

江村は「自分にあえてプレッシャーをかけて挑んだ試合ではありましたが、試合前1ヶ月くらいは不調が続いてなかなか自分の納得できるプレーができませんでした。試合当日は『自分を信じて最後まで戦うこと』を課題に掲げていました。相手との戦い以上に自分と戦っている感覚の方が強かったです」
「今は2連覇することができて、日本初の歴史を新たに作ることができたこと、そして自分の弱さと戦って最後までやりきったことがとても嬉しいです。昨年優勝してから1年間タイトルが取れてなくて、自分の弱さと向き合ったり、試合前の不調な状態から挑んだ今大会は昨年とはまた違う価値があると感じています」
「いつもサポートしてくださるたくさんの方々に感謝の気持ちを伝えたいです。本当にありがとうございました」とコメントしています。