福島第一原発にたまり続ける処理水を海に放出する計画について、県漁連は27日、組合長を集めた会議を開き、放出への反対を改めて強調しました。

県漁連・野崎哲会長「緊迫した状況が近づいてきました」

会議の冒頭、こう話した県漁連の野崎会長。改めて放出に反対する立場を示しました。その上で、国や東電と交わした「関係者の理解なしに処分しない」という約束について、次のように話しました。

県漁連・野崎会長「国と東電がどうしても実施するというのであれば、我々のアルプスバイパス処理水の約束は履行されていないという立ち位置」

その約束の履行については、次のような認識を示しました。

県漁連・野崎会長「海の状況が今説明を受けているような結果をずっと事業終了まで堅持できて、なおかつ福島の漁業が存続しているということで初めて(約束が)履行されたというふうに我々は認める」

一方、県漁連は7月20日、3年ぶりに原発を訪れ、処理水の放出設備などを視察しました。これについては、「説明された通りの設備ができていることを確認した」「廃炉にまい進しているのは、感謝したい」と、話しました。