江戸時代、庶民が学ぶことの重要性を伝え続けた 備前市ゆかりの儒学者・熊沢蕃山の偉業をたたえる「かるた」が完成し、市内の小中学校などに贈られました。

「名声を欲せず 生涯 清貧生活」

「我は我 人は人にて よくそうろう」

現代の私たちに通じる言葉が書かれています。

備前市にゆかりのある 熊沢蕃山がモチーフとなった「蕃山かるた」です。

蕃山は、庶民にも学問が必要だということを説き、のちの旧閑谷学校設立の礎を築きました。

その蕃山の業績を多くの人に知ってもらいたいと熊沢蕃山顕彰保存会が、かるたを製作。80セットを備前市教育委員会に贈りました。

(熊沢蕃山顕彰保存会 立花尚会長)「理解しやすい言葉を使って、子どもたちや一般の方にも知ってもらう。遊びながら『かるた』を取り合って、文言を大切にワーワー言いながら『こんな言葉があるんだ』ということを学んでいける素晴らしさがある。大勢で楽しめる」

「かるた」は備前市内の小中学校など39の施設に贈られました。顕彰保存会では今後、競技かるた大会にも活用してもらいたいとしています。