全国的に小中学校のプールの老朽化が問題となる中、25日高知市で、今後のプールのあり方を検討する会が開かれ、水泳の授業の現状や課題などが共有されました。

学校プールのあり方を検討(高知市・25日)

検討委員会は、高知市内にある小中学校などのプールの現状や課題を整理し今後のあり方を検討しようと、高知大学の教授や小中学校のPTA会長など15人で構成されています。

高知市には公立の小学校と中学校などあわせて61のプールがあります。そのうち39のプールについては建築年数が30年以上と老朽化しているため水泳の授業を今後どのように進めていくべきか検討する時期にきています。

25日に開かれた3回目の委員会では委員から「コロナ禍で、水泳の授業が少なくなり子どもたちに影響が出ている」「休みの土日に出勤し、プールの塩素濃度を測定する先生もいて、業務の負担になっている」といった意見が出されました。このほか事務局からは、水泳の授業を受け入れることができる施設は公立と民間であわせて7つあることや、公立のプールを利用した方がプールを新しくするよりも1校あたりの費用がおよそ2億5000万円安くなるといった試算が出されました。

次回の委員会は来月8月中旬以降に予定されています。