■第105回 全国高校野球選手権 神奈川大会・決勝 慶応6ー5横浜 (25日 横浜スタジアム)
慶応が逆転で横浜を破り5年ぶり19度目の夏の甲子園出場を決めた。慶応は3ー5と2点を追う9回、横浜のエース左腕・杉山遥希(3年)に対して先頭・安達英輝(3年)がヒット、続く丸田湊斗(3年)の二ゴロを併殺打を取ろうとした横浜のショート緒方がエラーし無死一・二塁に。八木陽(3年)の犠打で1死二・三塁から3番・渡辺千之亮(3年)がレフトスタンドへ高々と放物線を描く逆転の3ランホームランを叩き込んだ。
春の県大会を制し春夏連続で甲子園出場を狙う慶応と、昨秋の県大会の覇者で3年連続での夏の甲子園出場を目指す横浜との対戦となった。プロ通算525本塁打を記録した清原和博氏の次男・勝児はベンチスタート。
慶応はエース・小宅雅己(2年)が1回に2本のヒットで1死一・三塁のピンチを招くも4番・栗山、5番・阿部を打ち取り先制点を与えなかった。
慶応は横浜のプロ注目左腕・杉山に対して3回、先頭・渡辺憩(3年)がエラーで出塁、小宅の犠打で1死二塁に。続く1番・丸田が左中間にタイムリースリーベースを弾き返し先制、2番・八木陽(3年)はセンターへ犠飛を打ち上げて2点を先制した。
小宅は2回から4回まで全て三者凡退に抑えるも5回、6番・萩にレフトスタンドへソロ本塁打を浴び1点を失う。
慶応は6回に5番・延末藍太(3年)のヒットと犠打で相手の失策を誘い1死一・三塁とすると8番・渡辺憩(3年)がライトへキッチリと犠飛を放ち、3ー1と再び2点差とした。
しかし直後の守備6回に小宅が崩れる。1死から四死球と自らの牽制悪送球で1死一・三塁とすると途中出場の4番・小泉にタイムリー、阿部の遊ゴロ間で同点に追いつかれる。萩を申告敬遠し2死一・三塁から杉山に左中間にタイムリーツーベースを浴び、3ー4と逆転を許した。
小宅は7回には9番・峯にライトへソロHRを浴び、5点目を失い降板。代わった左腕・鈴木佳門(2年)が後続は抑えた。
8回1死一塁で代打で出場した清原勝児(2年)は空振り三振に終わった。8回も鈴木が無失点に抑えていた。
≪慶応 甲子園へ道≫
2回戦 12ー2 白山 5回コールド
3回戦 7ー0 津久井浜 7回コールド
4回戦 10ー0 相模原 8回コールド
5回戦 8ー1 市ヶ尾 7回コールド
準々決勝 7ー2 横浜創学館
準決勝 12ー1 東海大相模 6回コールド
