保険金を不正に請求していた中古車販売会社のビッグモーターが25日、会見を行いました。組織的な不正だったのか?新経営陣で会社はどうなっていくのか?深掘りします。

不正は組織的?社長は…「板金塗装部門の単独で、他の経営陣は知らなかった」

南波雅俊キャスター:
会見で兼重社長は「今回の不正請求問題は板金塗装部門の単独で、他の経営陣は知らなかった。これは事実だと思います」と話しています。知らなかったということは会見の中でも複数回、社長は話していました。

その手口は▼ゴルフボールを靴下に入れて車体を叩く▼ドライバーを使って車体を引っかくといったことが報告書に記載されていました。
そして、経営陣が不正を知ったのは6月26日の特別調査委員会の報告書を見たときだと社長は話しています。

ビッグモーター 兼重宏行社長
「(不正を知って…)本当に耳を疑った。こんなことまでやるかと愕然としました。ありえんですよ。本当に許しがたい」

そもそも経営陣が知らなかったことはありうるのか、そのあたりも含めて伺っていきたいと思います。

自動車生活ジャーナリスト 加藤久美子さん:
組織的と言われると、全国でやっていましたからある意味組織的かもしれませんけれども、社長自身は多分、内部告発で話は聞いていたとは思うんですけれども、ここまで具体的な内容は知らなかったかなと思います。

ホラン千秋キャスター:
その要因になったのは何だと思いますか?

自動車生活ジャーナリスト 加藤久美子さん:
社員からするとカリスマ性のある雲の上のような社長の耳には入れたくないという経営陣の判断があったと思いますね。