■世界水泳選手権 競泳3日目(25日・マリンメッセ福岡A館)

世界水泳選手権の競泳3日目が行われ、地元福岡出身の鈴木聡美が100m平泳ぎで8位入賞を果たしたほか、東京五輪銀メダリスト・本多灯が200mバタフライ準決勝5位で決勝に進んだ。

32歳のベテラン・鈴木聡美 地元福岡で堂々8位「自分を褒めてあげたい」

女子100m平泳ぎ決勝では、福岡県出身・ロンドン五輪銅メダリストの鈴木聡美(32・ミキハウス)が1分06秒67で8位入賞を果たした。予選では1分06秒20を叩き出し、2009年大学1年時にマークした自己ベスト(1分06秒32)を14年ぶりに更新。好調の中で勝負に挑んだ。

決勝では1分06秒67をマーク。メダルには届かなかったが、地元福岡で堂々の8位入賞となった。直後のインタビューで「自分を褒めてあげたい」とコメントした鈴木。「世界の雰囲気というのはスゴいと思ったし、その中に自分がいる、この感覚久しぶりだなと思えた」と5年ぶりの国際大会を噛み締めた。また「1分6秒台で3本泳げたことは、パリ五輪への大きな一歩になると思います」と先も見据えていた。

優勝 R.メイルティテ(リトアニア)1分04秒62
2位 T.スクンマーカー(南アフリカ)1分05秒84
3位 L.ジェイコビー(アメリカ)1分05秒94
8位 鈴木聡美 1分06秒67


東京五輪銀・本多灯 怪物マルシャンと激突 5位で決勝へ

男子200mバタフライ準決勝では、本多灯(21・イトマン東京)が1分54秒43の全体5位で決勝進出を決めた。予選トップ通過の本多だが、準決勝では予選のタイムをわずかに下回り、順位も4つ落とした。レース後「予選より上げたかったがうまくいかなかった。大きな試合で上手くいかないのは初めて。心情としては苦しい」と正直な心境を吐露した。ハイレベルな戦いが予想される決勝。初日に400m個人メドレーの世界記録を更新した新怪物・L.マルシャン(フランス)も2位で駒を進めている。本多は「挑戦して挑戦して、悪あがきしてどこまで出来るかだと思うので、その気持ちを忘れずに頑張りたいです」と意気込んだ。


日本の日本(ヒノモト)100m平泳ぎ11位で準決勝敗退

男子100m平泳ぎでは、日本雄也(26・アクアティック)が27秒25の11位で準決勝敗退となった。予選通過後のインタビューでは「日本新を出さないと決勝には残れない」と日本記録(26秒94)の更新を目標と話していたが、わずかに届かず。同じ組で泳いだ100m平泳ぎ優勝の覃海洋(中国)について聞かれると「いやー速かったです。アジア大会もあるのでもっと近づいていけるように頑張りたい」と話した。