仙台市内の日本語学校が、人権侵害に当たるなどとして出入国在留管理庁から留学生を受け入れられなくなる処分を受けたことについて、学校側が国に対し処分取り消しを求めた裁判が25日から仙台地方裁判所で始まりました。

この裁判は、仙台市青葉区の日本語学校「未来の杜学園」が国に対し、5年間、留学生を受け入れられなくなる処分を取り消すよう求めたものです。「未来の杜学園」は2017年頃からおととし7月頃まで外国人留学生に対し就労のため退学する際、およそ300万円の違約金を支払うなどととした誓約書を提出させていたことや大学進学のための保証金を返金しなかったことが留学生の進路妨害や人権侵害にあたるとして7月10日、出入国在留管理庁から処分を受けていました。

学校側は「誓約書を書かせていたことは間違いないが実際に違約金をもらったケースはなく進路妨害や人権侵害はなかった」などと訴えています。一方、国側は現在、答弁書を作成していて「訴訟は継続中でコメントは差し控える」としています。