■ノジマTリーグ2023-2024シーズン開幕記者会見(24日・都内)

今月29日に男子、30日に女子が開幕する『ノジマTリーグ2023-2024シーズン』。開幕に先立ち都内で記者会見が行われ、アジア大会代表の張本智和(18)、平野美宇(23)らが出席し、今シーズンへの意気込みなどを語った。

今年から男子は、新たに2チームが加わり、女子と同じ6チームに。試合数も昨シーズンから男女共に18試合増え、レギュラーシーズンで計120試合、各チーム計20試合が開催されることとなる。

男子の昨シーズンの覇者、琉球アスティ-ダのエース・張本は「プレーオフで優勝することはできたが、レギュラーシーズンでは優勝できなかった。今シーズンは完全優勝を目指したい」と語ったうえで「個人的にはシングルス、ダブルス、出たところ全部勝ちたい」。日本のエースとして堂々の目標を掲げた。

パリ五輪のシングルス代表選考ポイントレースでは合計553.5ポイント(24日時点)でトップを独走中の張本。2位に173.5ポイント差をつけるが「ポイントはいくらあっても困らない。1点でも多く積み重ねたい」と、Tリーグにも積極的に出場する姿勢を見せた。

女子は、4連覇中だった早田ひな(23)・伊藤美誠(22)らが所属する日本生命レッドエルフを破り、昨シーズン悲願の初優勝を遂げた木下アビエル神奈川のエース・平野が登場。

「昨年初めて優勝することができて、今年は初めてチャンピオンとして臨むんですけど、みんなで力を合わせて2連覇できるように頑張りたい」と語り、リーグ連覇を狙う。

代表選考レースでは、現在392ポイントで早田に次ぐ2位の平野。今月21日と22日に行われた第5回パリ五輪選考会で3位・伊藤との差がわずか26.5ポイントに縮まった。

Tリーグで獲得できるポイントがこれまでの1試合1点から、今年から2点に増えたことを受け、“1点の大切さ”について語る場面も。「点数だけ見たら少しに感じるが、積み重ねると後々『あ、あの時』っていうのを今まで実感してきた。最後の最後はこの1点や2点がすごく大事な1点になってくる」と話す。

「まだまだここからだと思うので、1試合も譲らない、絶対に2枠に入るという強い気持ちを持って、最後まで選考会もTリーグも戦い抜きたい」。パリ五輪への強い意欲を見せた。

チームは昨シーズンで石川佳純(30)が引退。それでも「木下は若くて強い選手がすごく多い。石川選手が抜けて(自分が)結構年上だが、少しでもみんなで楽しく試合できるように力を合わせて頑張りたい」と自覚は十分。
年長者として、エースとして、日本の卓球界を担う平野の活躍に期待がかかる。

【ノジマTリーグ 2023-2024シーズン 開幕戦】
■試合日程
7月29日(土)17時~
〈男子〉木下マイスター東京 vs 琉球アスティーダ
7月30日(日)14時~
〈女子〉木下アビエル神奈川 vs トップおとめピンポンズ名古屋

■会場
アリーナ立川立飛 〒190-0015 東京都立川市泉町500-4