夏の高校野球高知大会は25日が決勝戦、今年は初めて決勝に進出した高知中央と、4大会連続で決勝進出の高知が対戦します。決勝戦の見どころを、テレビ高知野球解説者の寺尾郁夫さんに聞きました。
23日の準決勝、第一試合は9回を終えて0対0の大接戦となり、延長戦に突入します。
均衡を破ったのは高知中央でした。延長11回、タイブレークから満塁のチャンスを作り、キャプテン・西岡が押し出しのフォアボール。その後も5番・奥田のタイムリーで突き放し、明徳義塾に粘り勝ち。高知中央が創部55年目で初の決勝進出を決めました。

第2試合は春夏連続の甲子園を目指す高知が序盤からたたみかけ、初回に4点を先制。試合を優位に進めます。
その後も攻撃の手を緩めず8回コールドで高知商業を下し、4大会連続35回目の決勝進出を決めました。

15年ぶりに明徳義塾がいない決勝戦、勝つのは高知中央か、高知か。
テレビ高知野球解説者の寺尾郁夫さんに、決勝戦の見どころを聞きました。

【寺尾郁夫さん】
1946年10月12日生まれ。土佐高校‐慶応義塾大学‐鐘淵化学(現:カネカ)でキャッチャーとしてプレー。土佐高校時代は1964年春センバツでベスト4。慶応義塾大学時代は当時明治大学だった故・星野仙一さんからホームランを放つ。テレビ高知野球解説者。
▼京面龍太郎アナウンサー
Q.今年の決勝戦は『高知中央高校』と『高知高校』という対戦に
■テレビ高知野球解説者 寺尾郁夫さん
「“難敵”明徳義塾を破って波に乗る高知中央と、春の甲子園で2勝して力をつけた辻井投手、平投手を擁する高知、どのような戦いを見せるか興味のある対決となった」
▼京面龍太郎アナウンサー
Q.まず両チームの投手陣は?
■テレビ高知野球解説者 寺尾郁夫さん
「(投手の)数は両チームともいる。高知高校の辻井投手、平投手は球に力がある。高知中央は、準決勝で投げた左腕の藤田投手、下手投げの高橋投手、堅田投手もいる。だから決勝戦は『継投』を絡めた作戦・ベンチワークが非常に重要になる」

▼京面龍太郎アナウンサー
Q.両チームの攻撃陣は?
■テレビ高知野球解説者 寺尾郁夫さん
「両チームの打線は、例年に比べやや非力というか、長打も少ないし上位打線に頼っている感じはする。したがって、守りのミスさえしなかったら、大量点は両チームとも…どうかな?…という感じはする」

▼京面龍太郎アナウンサー
Q.両チームの守備面は?
■テレビ高知野球解説者 寺尾郁夫さん
「守備も、両チームとももう夏だが仕上がっていない。安定していない感じがする。特に高知高校は試合途中に内野手の守備変更が多い。このあたりが少し気になるところ。内野がしっかり守らなければ大量点に結び付くので、ここを注目して見たい」

▼京面龍太郎アナウンサー
Q.改めて、決勝戦はどんな試合になると予想を?」
■テレビ高知野球解説者 寺尾郁夫さん
「この決勝戦、全く新鮮な戦いになった。長年、明徳義塾が“牙城”を張っていたが、そこを突き破った高知中央、そして春の甲子園から力をつけた高知、現時点では実力が伯仲、どちらに転ぶかわからないという状態。両軍ベンチの采配も含め、『3点めどの決勝戦』になると思う。決勝戦にふさわしい好ゲームを期待したい」

  













