■FIVBバレーボールネーションズリーグ2023 ファイナルラウンド(日本時間24日、ポーランド) 

世界のトップ16チームによるバレーボール最強国決定戦、ネーションズリーグ男子大会。日本(世界ランク6位)は初のメダルを懸けた3位決定戦で、イタリア(同3位)に、セットカウント3-2(25-18、 25-23、17-25、17-25、15-9)、フルセットの末勝利。前身のワールドリーグを通して大会初となる銅メダルを獲得した。日本が世界大会(五輪、世界バレー、ワールドカップ、ネーションズリーグ)で表彰台にあがるのは、1977年のワールドカップで銀メダルを獲得して以来、46年ぶりとなった。

スタメンは、主将・石川祐希(27)、関田誠大(29)、山内晶大(29)、小野寺太志(27)、宮浦健人(24)、髙橋藍(21)、リベロは山本智大(28)が起用された。準決勝の前の練習で怪我をした西田有志(23)はメンバーから外れ、観客席で試合を見守った。

昨年の世界バレーを制したイタリアを相手に日本は第1セット、山本の好レシーブなどで序盤から5連続得点。さらに宮浦の2連続サービスエースでリードを広げる。中盤の勝負どころではネットすれすれのボールを足でつなぐ執念のプレーを見せ、途中出場の大塚達宣(22)がスパイクで決めた。この日、サーブが好調の宮浦が、最後も2連続でサービスエースを決め、25‐18で先取した。

第2セットは序盤で宮浦、大塚が連続でイタリアのブロックにつかまり4点のリードを許す。それでも頼れるキャプテン石川の多彩なスパイクで徐々に詰め寄る。世界王者にプレッシャーをかけミスを誘いついに逆転し、セットポイント。最後は石川の強烈なスパイクで25-23、2セットを連取した。

大会初のメダルに王手をかけた第3セット。イタリアのセッター・ジャネッリ(26)の連続サービスエースなどで5連続失点。終盤に永露元稀(27)と西山大翔(20)の二枚替えで反撃を試みるも17‐25でこのセットを奪われ、セットカウント2‐1とした。

第4セット、絶好調の宮浦の6本目のサービスエースで3-1としたところでイタリアがたまらずタイムアウト。その後、宮浦のスパイクが止められるなどイタリアに5連続得点を許し、日本は徐々に追い込まれる。世界バレーメンバーが14人中10人が残るイタリアに押し切られ17-25と最終セットに持ち込まれた。

勝負の最終第5セットは宮浦のサービスエースから始まった。石川のスパイク、宮浦、山内のブロックで3点のリードを奪う。さらに石川がサーブで崩し、日本のギアが上がり連続得点。選手を次々と入れ替え、総力戦となった日本はフルセットの死闘を制し、大会初の銅メダルを獲得。46年ぶりの世界大会表彰台となった。

※世界ランキングは試合前時点

【日本の得点(上位)】
石川 21得点
宮浦 20得点(サービスエース7本)
髙橋藍 12得点
山内 10得点