ロシアによる侵攻でウクライナでは多くの人が手や足を失う被害に遭っています。現地のリハビリ施設を訪れると、再起をめざす兵士たちの姿がありました。
今年4月、ウクライナ西部・リビウに設立された「スーパーヒューマンズセンター」。
記者
「こちらでは、戦争で手や足を失った人たちがリハビリを行っています。こちらの男性は、義足を使った歩行訓練を行っています」
ロシアによる侵攻が始まってから、義肢が必要となった人は民間人を含め、およそ2万人。非営利団体が運営するこのセンターでは負傷した兵士らが義手や義足の装着や使い方を学んでいます。
治療費はすべて無料。必要な資金は寄付で賄われています。
右腕を失った男性は…
右腕を失った男性
「12月30日です。ザポリージャ州での迫撃砲攻撃の時でした。 義肢の使い方を時間をかけて習わないとだめですね」
こちらの男性は右腕と右足を失いました
右腕右足を失った男性
「プログラミングを習い、(キーウに)帰ったらそれで仕事をします。(前線に)戻りたいですが、妻は反対です。『あなたは十分にやったよ』って」
施設では、すぐに患者のサイズに合わせたり、要望に応えられたりするよう義肢の製造も行っていて、この3か月で41人に提供しました。
ただ、兵士たちを苦しめているのは体の傷だけではありません。
スーパーヒューマンズ オルガ・ルドネヴァCEO
「この施設では患者のおよそ6%がPTSD(心的外傷後ストレス障害)を患っています。PTSDは生涯にわたって治療が必要です。明日は大丈夫でも、ある日突然、何かの拍子で再発する可能性があるのです」
防弾チョッキとヘルメットを身に着け、銃を構える男性。去年8月に砲撃で左腕と右手の親指を失ったミコラさん(40)です。微弱な電気信号で動く義手を使い、もう一度、戦地に向かうつもりです。
この日は、戦場で仲間がけがをした際の応急処置の訓練を受けていました。
左腕と右手の親指失った ミコラさん
「戦争を終わらせないといけません。私には子供がいます。家族のため、国の独立を守るため、平和に暮らすために戦うのです」
スーパーヒューマンズでは、今後2年で国内に新たに5か所の施設を設けたい考えですが、専門知識のある人材が不足しています。ことし4月には、来日するなどして支援を呼び掛けました。
停戦の見通しが立たないなか、再起をはかるための長い試練が続きます。
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