7月18日に脳腫瘍のため亡くなった、鹿児島実業高校出身で阪神タイガースでプレーした横田慎太郎さんの通夜が、21日夜、鹿児島県日置市の斎場で営まれています。

祭壇は野球のグラウンドの形に。その横には阪神タイガースのエンブレムと現役時代のユニホームが飾られていました。

横田慎太郎さんは1995年日置市生まれで、鹿児島実業高校では1年生の頃から4番を任され、2013年のドラフト会議で阪神から2位指名を受けプロ入り。2017年春に脳腫瘍が発覚し、治療を続け復帰を目指しましたが2019年に引退しました。
その後、2度目となる再発が分かり今年3月から闘病を続けていましたが、今月18日に亡くなりました。28歳でした。

21日、斎場には多くのプロ野球選手やOBからの供花が並び、横田さんの野球道具や家族との写真が飾られていました。

(横田さんの母・まなみさん)「奇跡のバックホームが生まれたときに、外野に行くとすごく芝生がいつもより輝いてた、普通の輝きではなかったと何回も訴えていた。それが頭に残っていたので、芝生をイメージしてグラウンドを作ってもらった」

通夜と22日の告別式は、家族の「にぎやかに送り出してあげたい」という思いから、一般の人も参列できる形で開かれていて、母・まなみさんは多くの人に見送ってほしいと話します。

(横田さんの母・まなみさん)「息子も穏やかな気持ちで目を閉じたことが、もちろんさみしさはあるが、良かったなという気持ち。多くの人に慎太郎を見送ってもらえたらありがたく幸せ」