若者の就職難が深刻になっている中国で、実際の失業率は50%近くにのぼるという試算が発表されました。

中国メディアに試算を発表したのは、北京大学の張丹丹副教授です。

国家統計局は今年3月の16歳から24歳の失業率について19.6%と発表。しかし、張副教授によりますと、「自宅で寝そべっていたり、親に頼ったりしている人」は1600万人にのぼり、実際の失業率は「46.5%」になる可能性があると指摘しています。

大学4年生
「仕事が見つかりません。(失業率は)50%以上だと思います。1000件以上の会社と連絡を取りましたが、全然見つかりません」

こうしたなか、通販サイトで人気となっているのが、偽物のインターンシップ証明書を発行するサービスです。

大学4年生
「私の学校では必ずインターンをしないと卒業できません。(偽の証明書を)ほかの人が使っているのをよく聞きます」

中国メディアによりますと、厳しい就職活動でインターンシップの時間がなく、偽物の証明書を利用する人が増えているということで、高い失業率のなか、就職をめぐる様々な歪みが生まれています。