大雨の時に発生する車の水没事故。
水没すると車の中はどうなるのか、また命を守るためにどう行動するのがいいのか、取材しました。

これは、大雨となった6月28日に、山形県天童市内のアンダーパスで撮影された写真。この日、県内で車の水没が相次ぎ、JAF山形支部では8件の出動がありました。
JAF山形支部・野川智伸さん「自分も行けるのかなと入ってしまうのが1番大きなところ。そのような油断が水没事故につながっていく」

冠水した場所に入ると車内はどうなるのか。JAFのVRヴァーチャルリアリティシステムで、疑似体験しました。

報告・結城晃一郎「水に入って2分の想定。もう足首からひざ下くらいまでどんどん水が上がってきています。これは早い。想像以上に水の上がりが早い」

水に入って2分後。この時点で、すでにドアは開かないといいます。
JAF山形支部・野川智伸さん「水が増えてくると外からドアを押す水圧がかかるのでドアが開かなくなる。水深60センチで大人でも大変な力がいる」

報告・結城晃一郎:「水が入って5分ぐらいで水がもう胸のあたりに来ています。胸まで水に浸かっています。こうなると恐らくパニックになります。ここまで水が早いんですか」
どんどん迫ってくる水。脱出しなければ、命にかかわります。

JAF山形支部・野川智伸さん「前は開かなくても後ろは開くかもしれない。開けられるドアから逃げる。逃げられなければ脱出ハンマーでガラスを割って脱出する必要になってくる」
水没したらとにかく脱出。ホームセンターなどで買える脱出ハンマーでガラスの端をたたけばすぐに脱出できます。
しかし、最大の防御は。
JAF山形支部・野川智伸さん「冠水しているところには近づかない。避けてもらうのが一番大切」
想像以上の水の怖さ。
車で水に入らない、もし水没しても、すぐに脱出。この行動が大切な命を守ります。
また、JAFではもしもの時の脱出ハンマーは、トランクなどに入れておくのではなく、手の届くところに置いておくことも大切だと話していました。














