今月14日に山形市の国道13号で起きた死亡事故の現場で、20日地元の関係者らが安全点検を行いました。
地下道の利用などを確認したものの課題も指摘されました。

この事故は今月14日の朝、山形市蔵王松ケ丘の国道13号で、道路を渡っていた女性が軽乗用車にはねられ死亡したものです。
はねられたのは横断歩道がない場所で、車側の信号は青でした。

事故現場では20日、山形河川国道事務所や市、地元の交通安全協会の担当者などが集まり、警察から事故の説明をうけたあと、現場周辺の安全点検が行われました。
事故があった交差点は南北に横断歩道があるものの、東西には設置されていません。

報告・鈴木竜弘「国道13号事故現場のちょうど真下には、このようにアンダーパス(地下道)がありまして、横断歩道のない東西の区間も安全に通行できるようになっています」
参加者からは「地下道の利用啓発が事故の防止につながる」との意見が出た一方で、「地下道わきの草が生い茂って通りにくい」「看板がないのでわかりにくい」などの声も上がりました。
参加者「使いにくい地下道。納得はできないが、事故が起こる理由はわかる。基本的なルールを守るということを皆がやっていくしかない」
山形河川国道事務所や県警では、「今後、地下道沿いの草木の伐採や地下道の看板設置などを検討したい」としています。
山形警察署・石山秀一交通第一課長「(地下道の)整備、視認性を確保して、より安全に横断していただけるような活動を実施していきたい。横断歩道や歩道橋、アンダーパス(地下道)などを利用して、安全に渡っていただきたい」
県内で今年、交通事故で犠牲になったのは23人と、去年の同じ時期と比べ12人多い深刻な事態となっています。

県警では、21日に始まる夏の安全県民運動に合わせ、事故防止に向けた取り締まりや啓発を強化するということです。














