世界のトップ16チームによるバレーボール最強国決定戦、ネーションズリーグ男子大会。予選ラウンドで日本史上初の国際大会10連勝という快進撃を見せた日本代表は10勝2敗の2位でファイナルラウンドに進出した。ベスト4を目指す日本のWエース、主将・石川祐希選手と髙橋藍選手を取材。日本代表の強さの秘密から、フィリピンでの大フィーバー、バレーに“超ストイック”な石川選手の意外な素顔まで聞いた。
「超アニメ見てません?(笑)」
TBS・近藤夏子アナウンサー:(予選ラウンド第3週の)フィリピン大会(4日~9日)はかなり盛り上がっていましたけど、フィリピンの雰囲気はいかがでしたか?
石川祐希選手:会場の雰囲気はやっぱりすごいなと思いましたし、去年も行ったんですけど、去年以上に人が入っていました。(海外なのに)日本以上にお客さんの歓声とか盛り上がりがすごかったなというふうに思います。
髙橋藍選手:あんな歓声があったら、ちょっとしたスターになった気分ですね(笑)日本とは違う感じの応援。すごく楽しかったですね。
フィリピンでは、選手にSPがつくほど日本の男子バレーが大フィーバー。空港や日本チームのバスに大勢の人だかりができ、立ち往生する事態も見られた。
近藤アナ:フィリピンの日本バレーファンに、お二人の印象を伺ってきたので、まずはそのVTRをご覧ください。
ファン「モンスター!」
ファン「チームの接着剤です。石川がいない日本代表は考えられない」
ファン「彼はレシーブ、スパイク、ブロック全てが上手です。彼はオールラウンドプレーヤーね」
ファン「石川はとても賢くて、どこにトスをするかわかっていて、チームメイトともコミュニケーションが取れている」
髙橋選手:面白い。“ベイビー”って言われてる。こんなに褒めてくれることない。
近藤アナ:まず石川選手の印象からでしたけど、いかがですか?
石川選手:意外とめちゃくちゃ見ているというか・・・。コミュニケーションを取っているとか、チームの接着剤みたいなことを言ってたので、そういう風に見ているんだなというちょっと意外な印象がありました。バレーをめちゃくちゃ知ってる人たちのコメントだなと思いました。

髙橋選手:歓声の裏側にはちゃんと石川選手のプレースタイルであったりとか、そういった強みであったりを・・・本当に心の底から祐希さんを好きなんだなっていうのが伝わってきました。
近藤アナ:髙橋選手だから知っている石川選手の秘密、意外な一面とかを教えていただいてもいいですか?
髙橋選手:石川選手ってバレーボールに超ストイックな感じがするんですけど、超アニメ見てません?(笑)
石川選手:めっちゃ見てる(笑)アホほど見てる。
髙橋選手:本当にめっちゃ見てて。幅広く見てて、見るスピードが尋常じゃないです。1日中見てんのかなみたいな。バレーの練習以外ずっと見てるんじゃないっていうぐらい。自分と同じタイミングで見始めても、祐希さんはもう見終わってるみたいな。
石川選手:そのエピソードは「サンクチュアリー」だっけ。一緒のタイミングで見だして、僕は1日半くらいで終わっちゃいましたね。
髙橋選手:僕なんか1週間ぐらいかけて見てますけど。
近藤アナ:1.5倍速とかで見てるんですか?
石川選手:普通に見てて、飛行機の移動とかもずっと。
近藤アナ:寝ないんですか?
石川選手:飛行機の中はフィリピンに移動する時(のこと)で、寝なくても時差調整が必要なかったので、その時は見てました。時差調整が必要な時はひたすら寝てます。
髙橋選手:とにかくうるさいです(笑)僕が横でケアされてる時も、ずっと見てるんで・・・。
近藤アナ:イヤホンとかではなく?
髙橋選手:あ、だから僕ネタバレ食らってます(笑)
石川選手:(笑)
近藤アナ:ちなみにアニメだったら何がお好きなんですか?
石川選手:「地獄楽」とか見てますね。これが好きっていうよりもなにか見てますね、全体的に。
近藤アナ:そこもオールラウンダーなんですね。
石川選手:そうですね(笑)(動画配信の)トップ10に入ったやつとかを、とりあえずダウンロードして暇な時間に見てって感じです。
近藤アナ:髙橋選手、もし一言で石川選手を表すとするとどうでしょうか?
髙橋選手:もう超シンプルですけど“強い”ですね。何に対しても強いと思います。バレーボールが強いだけじゃなくて、本当に気持ちの面であったり、ここ 1 本の時の強さってところは、本当に世界トップレベルだなと思いますね。