「有料サイトの利用料が未納になっている」などという電話をきっかけに高知市の70代の女性が80万円をだまし取られていたことがわかりました。

高知県警によりますと、7月14日、高知市の70代女性の携帯電話に「NTTドコモ」の社員を名乗る女から「占いなどの有料サイトに申し込んでいて、1年分の料金を滞納している」と電話がありました。その後、男に変わり「29万8000円が未納になっていて、払わなければ裁判になる」などといわれたということです。

女性は、男の指示に従い電話をつないだまま自宅近くのコンビニエンスストアで30万円分の電子マネーを購入し、カード番号を伝えました。

その後、さらに別の名前を名乗る男から電話があり、「すでに裁判になっていて和解金50万円が必要。電子マネーと和解金は返納される」などと言われたため、女性は男の指示どおり無人のATMから個人口座に10万円を5回に分けて送金。

電子マネーと合わせて80万円をだまし取られたということです。

かかってきた電話番号は+(プラス)から始まる国際電話と、IP電話とみられます。県内では今年に入り18日までに4700万円近い特殊詐欺の被害が発生していて、去年の同じ時期のおよそ5倍となっています。