「冷房」と「除湿」電気代どっちが安い?家電のプロの答えとは…

家電のプロフェッショナル。富山市の家電量販店100満ボルト富山布瀬店の斎藤健太さんに聞きました。

100満ボルト富山布瀬店 季節家電担当
斎藤健太さん:「冷房はもちろん使えば使うほど電気代に直結してきます。(冷房)に対して除湿自体は機種にもよるところがありますし、除湿の方式にもよるんですが、全体的に除湿の方が電気代は低いです」

機種にもよりますが「冷房」よりも「除湿」の方が電気代が安く梅雨時期のジメジメとした日には特に「除湿」が有効だといいます。

100満ボルト富山布瀬店 季節家電担当
斎藤健太さん:「我慢がきかない暑さになると話は別ですけど、ちょっと蒸し暑いなってときに除湿してもらうとそこまで冷房を使わなくても快適に過ごせるのではないかな」

斎藤さんが注目するのは室温と湿度と体感温度の関係です。

斎藤さんによりますと湿度10%につき体感温度は1℃上昇。例えば部屋の温度が25℃の場合。湿度が30%だと体感温度は28℃。湿度が70%に上がると体感温度は32℃になるということです。

100満ボルト富山布瀬店 季節家電担当
斎藤健太さん:「湿度自体もおおよそ10%につき、体感温度1℃上がると言われてますので」「過ごしやすさは全く違ってくると思います」

ただ、「除湿」には空気を冷やしながら除湿する「弱冷房方式」と室温を変えず除湿ができる「再熱方式」の2つがあり性能が異なります。

100満ボルト富山布瀬店 季節家電担当
斎藤健太さん:「再熱除湿は空気を吸い込んだときに中で一度、温めてその後、冷やして元の温度で戻しますということなので、室温を変えずにやることができますので」「(再熱除湿)に対して弱冷房は内部が冷たくなって最終的に吸った空気よりも冷たい風が出ている仕様になるので、どうしても部屋の温度が変わります」

コストを比べてみると設定温度を24℃にしたときの1時間あたりの電気料金は、弱冷房方式の除湿は4.1円。再熱方式だとその3倍以上の14.9円。

一方、冷房は11.0円と実は、冷房より再熱方式の除湿の方がコストかかります。単にコストだけではなくそれぞれの機能を理解して目的によって使い分けることが重要だと斎藤さんは指摘します。

また、最近では、メーカーによっては温度や湿度のバランスをAIが予測し「冷房」と「除湿」を自動的に切り替えるエアコンを導入したりエアコンと合わせてサーキュレーターなどを使ったり、フィルターをこまめに掃除したりすることでも、電気代の節約につなげられるといいます。

梅雨とこれからの夏本番。エアコンの機能を知ることで、効果的な冷却と電気代の節約にもつなげていきましょう。

暑い日が続いていますが、お得に快適にこの夏を乗り切りたいですね。