さらに登山者が増えるとリスクが高まるのが、落石です。

太田代表理事:
渋滞だから追い抜いて(登山道から)はみ出る、それで(落石が発生して)人に当たる。

マウントフジトレイルクラブは夏山期間中、10人以上のスタッフが24時間体制で登山者に安全な登山の啓発を行っています。

登山者に声掛けするスタッフ:
風が強いので気を付けて登ってください。下山道は水を買うことが出来ないので水を用意してください。気を付けて行ってきてください。

それでも今年は過去最多に迫るペースで登山者が訪れていて、中には登山道を外れる人もいます。

太田代表理事:
(登山道として)整備されていないので落石の可能性もありますし、緊急搬送するルートなので支障もある。

スタッフが注意に行きます

登山者に声をかけるスタッフ:
ブルドーザーオンリー。登山道はこっち。

太田さんは応急処置が出来る救急セットを常に所持しパトロールにあたっています。リュックの中には…。

太田代表理事:
包帯、三角巾、滅菌ガーゼ、消毒されたガーゼ、止血するためバイ菌が入らないように。

マウントフジトレイルクラブ 太田安彦代表理事:
数時間前まで富士山で最高の思いをしていた人が、数時間後に亡くなってしまって悲しい思いをしているのを目の当たりにすると防ぎたいという気持ちは特に強くなった。

富士山を訪れる全ての登山者に最高の思い出を作ってもらいたい。太田さんは安全を守るためきょうも富士山を巡回しています。