■MLB エンゼルス 4×ー3 ヤンキース(日本時間18日、エンゼル・スタジアム)

エンゼルス・大谷翔平(29)が本拠地で行われたヤンキース戦に「2番・指名打者」で先発出場。4打数3安打1本塁打2打点で打率は.306、今季初の3試合連続となる35号を放ち、今季7度目のサイクルヒットに王手も達成とはならなかった。

2試合連続ホームランと好調の大谷は、ヤンキース先発、L.セべリーノ(29)と対戦。通算成績は4打数1安打1本塁打、打率.250、大谷のメジャー1年目の2018年4月28日にホームランを放ち、その時にセベリーノは「次はもう内角には投げないよ」と大谷の打撃を褒めたたえていた。

試合前にはベンチでバットボーイと笑顔で談笑するシーンも見られリラックスムードの大谷。約5年ぶりの対戦となった1回の第1打席、ヤンキースベンチに一礼して打席に入ると1球目、内角低め153キロのストレートを強振すると打球は上がらず打球速度175キロの痛烈な当たり、セカンドも反応できない速度でライト前へ6試合連続安打をマークした。

3回1死一塁で迎えた第2打席、審判に笑顔で挨拶をして打席に入るとカウント0-1から外角高めのチェンジアップを逆らわず左中間への2ベースで3試合ぶりのマルチヒットをマークした。1打席目は内角低めのストレート、2打席目は外角高めのチェンジアップ、対角線に攻められてもコースによって打ち分け、好調ぶりをアピールした。

0対0で迎えた5回、2死一、三塁で第3打席、ヤンキースナインはマウンドに集まり意思の統一をするとヤンキースベンチも好調の大谷とは勝負を避けて2死満塁にしても申告敬遠を選んだ。大谷は3試合連続で申告敬遠を受け本拠地では大ブーイングが起こった。続く3番・M.モニアック(25)は良い当たりもライトライナーに倒れ得点を奪えなかった。大谷はベンチに戻る際に大谷の前でチャンスに内野ゴロだった1番・Z.ネト(22)の肩を叩き慰めていた。

1対3と2点を追う7回、2死一塁で第4打席、ここでもヤンキースナインはマウンドに集まった。ヤンキース2人目、M.キング(28)は攻め方を確認するとカウント1-2からの4球目、外角真ん中155キロのストレートを完璧に捉え、大谷も打った瞬間に確信歩きと華麗なバットフリップを見せた。さらに1塁を周ると派手なガッツポーズで雄叫びをあげた。今季初の3試合連続でキング独走の35号は貴重な同点アーチとなった。飛距離は122.8メートル、打球速度は171キロ、打球角度は31度だった。大谷は今季7度目となるサイクルヒットに王手、残るは3ベースとなった。

9回の第5打席、ヤンキース4人目、左腕のN.ラミレス(33)と対戦。カウント0-2と追い込まれると外角低め131キロのスライダーに空振り三振に倒れた。7度目のチャンスで自身2度目のサイクルヒットとはならなかった。チームは延長10回にサヨナラ勝ちで借金を1に減らした。