■MLB エンゼルス 13×ー12 アストロズ(日本時間16日、エンゼル・スタジアム)
エンゼルス・大谷翔平(29)が本拠地で行われたアストロズ戦に「2番・指名打者」で先発出場。5打数1安打1本塁打3三振で打率は.302、ホームランキング独走の33号を放った。
前日15日(日本時間)は二刀流で出場し5敗目を喫した大谷、試合後には「自分がやれることをやるしかないので、明日からはDHだと思いますけど、いいプロセスでフォアボール選ぶ、ヒット打つ、ホームラン打つっていうことしかできないので1打席1打席大事にしながらやれることをしっかり準備する」と話していた。
アストロズの先発は通算成績31打数4安打1本塁打10三振、打率.129と大谷が苦手にしているア・リーグ防御率1位、左腕のF.バルデス(29)、今季も5打数無安打とヒットが出ていない。大谷は1回の第1打席、外角低めへのカーブ攻められ意識づけされるとカウント2-2から内角低めへのチェンジアップ。バルデスの完璧な攻めに空振り三振に倒れた。
3対2と1点リードの3回、第2打席、大谷は険しい表情で打席に入るとカウント1-1から内角のシンカーに引っ掛けてセカンドゴロ。バルデスの動くボールを捉えられない。これで今季の対バルデスは7打数無安打となった。
3対4と1点を追う5回の第3打席、内角へのチェンジアップ2球で空振りを奪われカウント1-2に追い込まれると4球目は外角低めへのカーブで空振り三振。1打席目とは逆の配球でこの打席も打ち取られた。
エンゼルスは7回に大量失点をすると不甲斐ないチームに本拠地のファンから大ブーイングが起こった。それでも7回、大谷の第4打席、1球目、カットボールを打っていったがファウルが左わき腹を直撃。痛みを堪えた大谷は2球目、144キロのチェンジアップを見逃すとアストロズのバルデスが左足を気にする素振りを見せ、大谷の打席の途中で降板となった。2人目、R.スタネック(31)との対戦になるとカウント1-2から144キロのスプリットに空振り三振。5月29日以来、約2か月ぶり、今季ワーストタイの1試合3三振となった。
9対12と3点を追う9回の第5打席、アストロズの抑え、R.プレスリー(34)と対戦。カウント1-1から外角高め143キロのスライダーを完璧に叩き、センターへホームランキング独走の33号、飛距離123.1m、打球速度166キロ、打球角度32度と後半初の豪快アーチ、シーズン57本ペースとなった。
チームも大谷のホームランから流れをつかみ、無死満塁からアストロズバッテリーがミスなどで12対12に追いついた。そして延長10回、大谷は1死二塁の場面で申告敬遠となった。最後はアストロズの守備のミスでサヨナラ。エンゼルスは劇的勝利で連敗を6で止めた。