青森県内は、津軽津軽を中心に15日未明から強い雨が降り続いています。青森県と気象台は降り続く大雨のため、土砂災害の危険度が高まっているとして、15日午後4時10分に、外ヶ浜町と中泊町に土砂災害警戒情報を発表しました。
また深浦町では国道101号に土砂が流れ込み通行止めとなっています。このあと、16日明け方にかけて津軽を中心に警報基準を大きく超えるような大雨となるところがある見込みで大雨による土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫に厳重な警戒が必要です。
青森県深浦町の大間越地区では国道101号に土砂が流れ込みました。この影響で15日午前11時から、約100メートルが全面通行止めとなっていて現時点で解除の見通しは立っていません。周辺の住民3世帯8人の無事は確認されています。

前線や暖かく湿った空気の影響で深浦町には15日未明から強い雨が降り続き、現在も、大雨警報と土砂災害警戒情報が出されていて、町は大間越地区の112世帯234人に避難指示を出しています。15日午後2時半までの24時間に降った雨の量は深浦が7月の観測史上最大となる152.5ミリ、むつ市湯野川で66.5ミリなどで各地の河川の水位も上がっています。

青森県は15日午後、災害対策本部会議を開き、現在、人的被害は確認されていないうえ、土砂災害も現時点では深浦町の国道101号以外は大きな被害は確認されていないとしています。

※青森県災害対策本部 宮下宗一郎 本部長
「まず人命最優先で住民の安全確保を深浦町の関係市町村と連携してやっていただきたいということと、全庁体制による迅速な被害把握と災害初動対応をしっかりしていきましょう」
交通機関にも影響が出ています。JRでは五能線と奥羽本線で計35本が運休していて、16日も一部区間の終日運休が決まっています。

また、大雨により、鯵ヶ沢町にある宿泊施設ではキャンセルが出ています。こちらの施設では、14日時点で20室すべてが予約で埋まっていましたが、15日までに2件キャンセルとなりました。
※水軍の宿 南雅孝支配人
「キャンセルは若干出ています。去年1年前の(8月の)水害の件もあるので、去年の二の舞にならないように祈るばかりです」
青森県内は16日明け方にかけて、津軽を中心に警報基準を大きく超えるような大雨となる所がある見込みです。青森県内で16日午前9時までに予想される24時間の降水量は多いところで津軽が180ミリ、三八上北と下北が120ミリとなっています。

また、15日予想される1時間の降水量は多いところで津軽が50ミリ、三八上北と下北が40ミリとなっています。大雨による土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫に厳重な警戒が必要です。