爆発は取材中のカメラの前で起きました。14日、秋田県能代市にあるJAXAの実験場で燃焼試験中のロケット「イプシロンS」のエンジンが爆発し火災が発生しました。今後への影響を専門家に聞きました。

JAXA 小型ロケット爆発 カメラの前で・・・

点火からわずか57秒後のことでした。大きな爆発音のあと、黒煙が空高く立ち上っていきます。秋田県能代市にあるJAXAの実験場で、燃焼試験中のロケット「イプシロンS」のエンジンが爆発、火災が発生しました。別のカメラには、建物の屋根が吹き飛ぶ様子も・・・

JAXAアナウンス
「消防車、出動願います」

記者
「ちょっと状況は、私たちも確認中。全然わかりません。とにかく消火作業を優先してやっている情報はあります」

エンジンでしょうか。黒く焼け焦げてしまっています。この火災で消防車など8台が出動しましたが、けが人はいなかったということです。

現場にいた 宇推くりあさん
「“今、何かあった?”って思ったうちに、もう燃え広がってしまって。かなり大きなイレギュラーなことがあったんだなと」

この日、行っていたのは「イプシロンS」の2段目エンジンを地上で燃焼させるという試験。約2分間の燃焼を行い、燃焼の特性や振動や衝撃のデータを測定することなどが目的でした。しかし・・・

記者
「爆発から約15分後、『燃焼異常が起きた』というアナウンスが現場にありました」

原因についてJAXAの担当者は・・・

イプシロンロケット担当 井元隆行さん
「試験開始20秒すぎから、予測していた圧力よりも多少高めに移動している。少しその予測と違うデータがあることは事実で、ただそれがゆえに、こういう事象に至ったかどうかについては、まだわかりません。」