静岡市清水区三保の海洋科学博物館と自然史博物館について東海大学は2022年度いっぱいで有料での入館を終了すると発表しました。「三保の水族館」として長年親しまれてきた施設の突然の発表。背景にあるのは老朽化です。
色鮮やかなクマノミに、砂場の忍者「チンアナゴ」。優雅な姿の海の生物たちを今後、静岡市で目にすることは難しくなるかもしれません。
<寺坂元貴記者>
「世界中のきれいなクマノミが見られる海洋博物館ですが、今年度いっぱいで有料公開が終了することになりました」
<地元の来場者>
「ちょっと残念」
「地元で水族館がなくなるのは寂しい」
東海大学の海洋学部博物館は1970年にオープン。これまで県内外から延べ1900万人を受け入れてきたほか、歴代の天皇が立ち寄られるなど、多くの人に親しまれた「遊んで学べる施設」です。
<寺坂元貴記者>
「この施設の目玉の一つが大きな水槽です。この環境を維持する設備の老朽化が大きな問題となっています」
水族館の裏側を見せてもらうと、確かに年季の入った機械が並んでいました。
<東海大学 海洋学部博物館 鈴木宏易さん>
「こちらは水槽の水を温度調節する機械。このように老朽化というか修繕が必要に状況になっている」
水族館の水槽は魚たちを守るために海水をくみ上げ、温度を保つのに様々な設備が必要になります。開館から半世紀以上、これまでメンテナンスを続けてきたものの、いまの展示を維持することはできないという結論に至ったのです。
苦しい状況に追い打ちをかけたのがコロナ禍でした。2020年以降、入館者は一気に減少。経営環境は厳しくなる一方で、施設の改修費用を出すのが難しくなったのです。ただ、施設を完全に閉鎖するわけではありません。
<東海大学 海洋学部博物館 村山司館長>
「今、学校関係者や研究者に利用してもらいたいと思っている。遠足や社会科見学とか教育的活動で来てもらったり、研究対象として使ってもらいたい」
今回、恐竜の骨格標本で有名な自然史博物館も同じく限定公開に踏み切ります。東海大学側は今後も施設を有効に生かす方法を模索していきたいとしています。
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