香港政府は福島第一原発の処理水が海洋放出された場合、東京や福島など10の都県からの水産物の輸入を禁止する方針だと明らかにしました。

香港政府の発表によりますと、福島第一原発の処理水が海洋放出された場合「食の安全と公衆の健康を保障することは政府の責任」だと強調。東京、福島、千葉、栃木、茨城、群馬、宮城、新潟、長野、埼玉の10都県からの水産物の輸入を即時に禁止する方針であることを明らかにしました。

香港政府は、高度の自治を認めた「一国二制度」を強調し、独自に食の安全規制制度を実施していると説明していますが、中国政府も同じ10の都県からの水産物の輸入を禁止していて、これに合わせる形となりました。

農林水産省によりますと、去年の香港への農林水産物や食品の輸出額は2086億円で、中国に次いで2番目に高くなっています。