天皇皇后両陛下は派遣先から帰国したJICAのシニア海外協力隊員らと皇居の御所で懇談し、海外での活動を労われました。

きょう午後5時半、両陛下は開発途上国などに派遣されていた「シニア海外協力隊」と、中南米の日系人社会の発展に貢献してきた「日系社会シニア海外協力隊」の帰国隊員3人と皇居の御所で懇談されました。

マレーシアで理科教育に携わってきた大西寛さんや、セルビアで障害者支援に携わってきた西中純子さんはともに複数回「シニア海外協力隊」に参加した経験があり、側近によりますと、天皇陛下は「もう一回行かれたのはどういうきっかけで?」と動機を尋ねられていたということです。

また、「日系社会シニア海外協力隊」としてパラグアイで日本語教育を行っていた松村妙子さんは、コロナで一時帰国をしなければならなくなったという話をすると、両陛下から苦労を労われる言葉があったということです。

両陛下はそれぞれの体験談を興味深そうに聞き、およそ1時間ほど懇談されていたということです。