リトアニアで開かれている、NATO=北大西洋条約機構の首脳会議が2日目を迎えました。岸田総理もさきほどから首脳会議に臨んでいます。会場から中継です。

朝から各国の首脳があわただしく出入りしていて、先ほどウクライナのゼレンスキー大統領もこちらの会場に到着しました。

およそ1時間前には岸田総理など、インド太平洋のパートナー国が参加する首脳会議が始まり、冒頭、ストルテンベルグ事務総長があいさつしました。

NATO　ストルテンベルグ事務総長
「欧州・大西洋地域で起こることは、インド太平洋地域にとっても重要です。ウクライナでの戦争は世界的に影響を及ぼします」

会議ではウクライナへの支援強化のほか、覇権主義的な動きを強める中国を念頭に、NATOとパートナー国との連携強化について話し合われるものとみられます。

きのう発表された共同声明でも、中国について「威圧的政策が我々の利益、安全保障、価値観への挑戦となる」と記し、懸念を示しています。

日本時間の午後7時からは「NATOウクライナ理事会」の初会合が開かれ、ゼレンスキー大統領も参加する予定です。

一方、共同声明ではウクライナのNATO加盟については必要な条件は緩和されたものの、時期については明確にされませんでした。

ゼレンスキー大統領はきのう、NATO加盟や招待の期限が示されないのは「前代未聞で、ばかげている」と強い不満を表明していて、NATOとウクライナの結束に影響が出るか、発言が注目されます。