過酷な職場の熱中症対策は正しいのか?夏バテのチェック方法は?「熱中症対策」と「夏バテ」について専門家に詳しく聞きました。
熱中症対策で飲むべき水の目安は何リットル?夏バテとの違いもチェック!
南波雅俊キャスター:
11日はとにかく暑かったです。(取材したうなぎ店の)焼き場なんて、まさに30度のところで焚き火しているぐらいの感覚で、本当に暑かったです。
「あの暑さによって私たちはおいしいウナギを食べられているんだな」とも思いましたし、(熱中症)対策もいろいろされていたので、そのあたりも見ていきたいと思います。

八ッ目や にしむら 目黒店、焼き場担当の野川暁弘さん。日によっては8リットル水を飲むですとか、梅干しを食べる、手首を水につけるといった対策をしており、「いままで熱中症にはなっていない」「こんなに汗をかいている状況でも大丈夫だ」とおっしゃっていました。

専門家として東京歯科大学の寺嶋毅先生に聞くと、やはり梅干しは塩分もミネラルも摂れますし、手首に水をつけて冷やすのもOKで、素晴らしい対策だということです。

一方で水8リットルというのは結構な量で、実際に野川さんも「体がむくむときもある」とおっしゃっていました。となると寺嶋先生いわく、8リットルはちょっと飲みすぎかもしれません。
ただ、やはり汗をかいた分、しっかり水分補給をするのは大事です。この時期、いわゆる一般の方といいますか、普通に生活しているうえでも「2.5リットルぐらいは毎日飲んだほうがいいのでは」と寺嶋先生はおっしゃっています。
ホラン千秋キャスター:
松田さんも水分補給のタイミングや量は、現役のときもそうですが、かなり厳密に?
元競泳日本代表 松田丈志さん:
そうですね。常にこまめに飲んでいる状況だったので、もうそういう癖がついています。やはりいまでも、こまめに水分補給をするようにはしていますね。
ただ、やはり水分を摂りすぎると体内の体液が薄まってきてしまいますので、先ほどあったように梅干しや塩分も一緒に摂るというのが大事ですよね。
ホランキャスター:
屋外でスポーツされる方、今もランニングしている方などいらっしゃいますが、「これは気をつけたほうがいいな」というのは、特にどんなサインをご自身の体調で目安にされていましたか?
松田さん:
僕も経験があるのですが、暑いなか走るとどうしてもフラフラしてきたり、ちょっと意識がぼやっとしたりします。そのようなときはもう休んで、近くに水があれば、それを体にかけたりとかして体温を下げる。そういう対処は僕らもしていますね。
南波キャスター:
フラフラするというお話もありましたが、夏バテにおいても、そういった症状は起きてくるそうです。

夏バテの症状としては▼フラフラする▼集中できない▼よく眠れない▼筋肉がつる。寺嶋先生によると、1つ当てはまれば夏バテということです。
熱中症との大きな違いは、熱中症はまさに、それこそランニングなどの短時間でそういった症状が起きます。しかし夏バテに関しては、蓄積疲労が大きな要因だということです。

この時期にも夏バテするのかと寺嶋先生にお聞きしたところ、やはりこの時期にも起きるそうです。梅雨入り以降、クーラーを使うようになったり寒暖差があったり、そういった疲労がたまっている可能性もあるということですが、この時期どうですか皆さん?
ホランキャスター:
私はあんまり感じてないんですけど、まだ。
日比麻音子キャスター:
私はすっきり目覚められないというのがちょっと悩みで、寝るときの気温や湿度の調整も難しいなと思います。
松田さん:
僕は今のところ大丈夫ですが、息子が今年から幼稚園に行き始め、初めて幼稚園に行った状態で夏を迎えています。なんかこの1日~2日ぐらい、ちょっと食欲がなかったりするので、軽い夏バテかもな、なんて思って見ていますね。
ホランキャスター:
ちなみに日比さん、念のため確認ですけど、深酒が原因ではない…?
日比キャスター:
えっと…ではないと思われます、はい。念のため。