東日本大震災の発生から11日で、12年4か月です。
宮城県石巻市の震災伝承施設では、月命日にあわせ津波で行方不明となっている大川小学校の女子児童のランドセルが11日から展示されています。

震災当時、大川小学校の4年生だった鈴木巴那(はな)さんの赤いランドセル。教科書やノートもそのまま残されています。

普段は大川震災伝承館に展示されていますが、11日から市内にある伝承施設、「MEET門脇(かどのわき)」で出張展示されています。震災で大川小を襲った津波により行方不明になっている鈴木さん。ランドセルは校舎の屋根で見つかりました。

11日は母親の実穂さんが施設を訪れ、行方不明の子どもを探している家族がいることを知ってほしいとメッセージを読み上げました。

鈴木巴那さんの母・鈴木実穂さん:
「このランドセルを通じて、当たり前の生活がいかに幸せで奇跡的なことであるのか、わずかな時間でも自分事として感じていただければと願っています。」

3.11メモリアルネットワーク 中川政治専務理事:
「お子さんと親御さん一緒に見に来ていただいて、ここに込められた家族の思いというものを受け取っていただいて、家族での話し合いにつながっていただくとありがたいと思います。」

ランドセルは年内いっぱい、石巻市の「MEET門脇」に展示される予定です。

また11日は、鈴木さんが通っていた震災遺構・大川小学校にハワイの学校の教師ら9人が視察に訪れました。津波により児童と教職員合わせて84人が犠牲となった大川小学校。教師らは震災当時の学校の様子などについて話を聞き、亡くなった人を悼んでいました。

ハワイの小学校の教師:
「(津波で児童が亡くなったのは)大変悲しく思う。子どもたちのことを考えると津波が来た時にどんなにか怖かったかなと考えていた」

県によりますと2023年2月末現在震災による県内の死者は関連死を含め1万570人で1215人が行方不明となっています。