この時、上田市産院で出産を経験した母親などが存続を求める運動を展開。

その思いに応える形で、産院は存続しました。

しかし、17年がたった2022年度末。

議論を重ねた上で、市は、分べんの取り扱いを終了。


病院は、2024年3月までに閉院します。

理由は、再び持ち上がった医師確保の難題。

そして、分べん数の減少に伴う経営の悪化です。


2006年度に680件以上に上った分べん数は、4年前には半数以下の328件に。

さらにお産は減り、常勤医が1人となった2021年度には、272件にまで減少。

4700万円余りの純損失を計上しました。


■上田市立産婦人科病院 清住忠広(きよすみ・ただひろ)医事課長                               「医業収入、入院外来などの収入に対して、人件費比率が120%ぐらいになってたんですね。もう患者さんからの収入で、人件費を賄えない状態になってそのほかの経費も重なるとかなり経営的に成り立ってないのが実情でした」