お産は昼夜を問わず、緊急手術もあります。

現在、産婦人科の医師は非常勤を含めて4人。
多くが、月に9回ほどの当直勤務にも就きます。

■産婦人科科長 田村充利(みつとし)さん
「非常に余裕を持って仕事をしているって感覚は全くないですね。常に足りないというか頑張らなきゃいけないっていう状態が続いていますね。確かに患者(妊婦)は減ってきてますけど、考慮しなきゃいけない部分が増しているので、診療が楽になったって感じは全くないです」

■母親
「早くて、陣痛が来てから産まれるまでが。最後はやっぱり痛かったですけどすんなり出てきてくれました。やっぱりかわいいです」
医師確保の難しさ、そして、少子化を背景にした分べんの減少を理由に、その歴史に幕を下ろす病院があります。

上田市立産婦人科病院。
母乳育児に積極的に取り組み、ユニセフなどから「赤ちゃんにやさしい病院」に認定されました。
前身である上田市産院の廃止が検討されたのは、18年前のこと。
全国的な産科医不足が背景にありました。