山口県内の現状は?県高野連を直撃!
山口県内の現状はどうなのか、関係者に聞いてきました。県高野連の山縣大輔・理事長は、髪型の自由化が県内でもここ数年で急速に広がっていると話します。

山口県高等学校野球連盟・山縣大輔理事長
「最近では長い髪を見ても違和感がない、甲子園に出るようなチームでもそういったところが増えてきた。というところで県内の指導者も、自分たちで選ぶということを選手にも求めているというところも感じます」
一方、高校野球が置かれた現状も影響しているようです。
山縣理事長
「部員数も減ってくる中で、丸刈りを嫌がる子もいると思うんですね。すそ野を広げるために丸刈りを廃止したところもあるかと思います」
県内でも丸刈りは進んでいる…本当なのか?例えば去年、夏の甲子園準優勝の下関国際も、春の中国大会準優勝の宇部鴻城も、WBCを観戦をしていた桜ケ丘も、全員が丸刈りのようです。

高校野球実態調査、山口県のデータは?
疑う訳ではありませんが、山口県だけの調査結果もお願いして教えてもらいました。結果はこちらです。

丸刈りの学校は、5年前は81%、今回は…46%でした。しかし全国の結果と比べると、あることに気が付きませんか。「丸刈り」の学校の割合が全国よりも20ポイントも高い。つまり山口県は、全国に比べ「脱丸刈り」の動きが顕著ではないということ。
全国に比べて遅い?脱丸刈りの動き
この理由について山縣理事長は、県大会上位の学校の多くが丸刈りのため、他のチームも影響を受けている可能性はあると指摘します。さらに、過去5年間の夏の山口大会ベスト4のチームで、丸刈りでない学校は下松工業1校のみだそうです。当時の選手も長髪というほどではないですけどね。
いずれにせよ髪型の自由化が進んでいる…しかし、この目で見るまでは信じがたい…ということで、組み合わせ抽選会場で取材しました。