高知県内ただ一人の砂像彫刻家、松木由子(まつぎよしこ)さんがこのほどフィンランドで行われた国際大会で見事、優勝しました。世界の頂点に立った作品は「よさこいの躍動感」を表現した砂像です。
砂と水だけで造られる砂の像。松木さんは、10年前から黒潮町を拠点にプロの砂像彫刻家として国内外で活躍しています。
6月29日からフィンランドで行われた国際大会には、世界8カ国から選出されたトップクラスのアーティスト12人が参加。3日半かけて、砂のアートを完成させました。
強豪ぞろいの国際大会で松木さんが表現したのは「よさこい」です。鳴子を手に、今にも踊りだしそうな躍動感と、衣装のしわや、踊り子の輝く表情など繊細さも際立つ作品で、その技術の高さが評価されました。
これまで国際大会での「入賞」は、何度かありましたが、優勝は初めてです。
(砂像彫刻家 松木由子さん)
「本当にびっくりしました。すばらしい作品がたくさんあったので、まさか1位なれるとは思わなかった。すごく感激でした。お祭りやダンスは幸せ、平和の象徴。高知のよさこいをフィンランドで作れたらいいなと思った」
砂像は、永遠にとどめることのできない「はかなさ」ゆえの美しさが魅力といわれます。それだけに「見る人の記憶に残る作品を造り続けたい」という松木さん。世界を舞台にした挑戦はまだまだ続きます。
(砂像彫刻家 松木由子さん)
「アメリカの大会でも1等賞を狙いたいと思います」














