先週から岡山・香川両県の高校野球注目校を紹介しています。最終日のきょう(10日)は岡山学芸館高校です。春の県大会を制して迎える夏の大会。勝負強い攻撃に安定した投手陣など、走攻守で充実したチームが目指すのは、4年ぶりの聖地・甲子園です。

春の県大会で初優勝、その勢いで夏に臨む岡山学芸館高校です。

(佐藤貴博監督)「雰囲気をどうやって作るかというのはその学年のカラー。とにかく明るく前向きにやるというテーマを全員がやること」

春は4試合でチーム合計36安打29得点。機動力も絡めた、勝負強い攻撃を見せつけました。

その起点となるのは不動の1番で、キャプテンも務める森下叶太郎選手です。打率は4割越え。春の県大会では6つの盗塁を決めるなど、プレーでもチームをけん引してきました。

(森下叶太郎主将)「1番が試合を決めるというか出来るぞという雰囲気を与えるものだと思っているので、自分の背中でチームにいい影響を与えられるように」

投手陣の柱は、エースの伊藤洸史郎選手。185cmの長身から繰り出す、MAX145キロの速球で、強打者をねじ伏せます。

(伊藤洸史郎投手)「自分のピッチングスタイルはストレートでどんどん押していくタイプなので、どんな相手にも強気の真っ直ぐで勝負していきたい」

「考動(こうどう)」2018年に就任した佐藤監督が掲げるチームスローガンです。

この「タイヤ叩き」は、粘り強いバッティングをするために下半身を強化したいと、選手が主体となって考案しました。

勝つために何をすべきか、選手たち自身で考えて練習に取り組んできた結果、試合の厳しい場面でも強さを発揮できるようになったといいます。

(佐藤貴博監督)「やらされるのではなくて自分たちで考えて子どもたちが自分たちに必要なことだったり厳しい目線や優しい目線をきちんと持ってやってくれている」

春の県大会を制して夏を迎える学芸館。4年ぶりの甲子園出場を目指して、気を引き締めています。

(森下叶太郎主将)「あくまで自分たちは王者だと思って行くのではなくて、挑戦者だと思って学芸館の野球を見せていきたい」

選手たちが思い描く「いちばん長い夏」。学芸館ナインが県大会春夏連覇とその先にある聖地・甲子園に向けてこの夏、躍動します。

岡山学芸館の夏の初戦は14日。マスカットスタジアムで和気閑谷と対戦します。