東京・台東区の浅草寺で、本堂の天井に描かれた龍の絵がはがれ落ちていたことがわかりました。

こちらは、きのう午後2時ごろ撮影された写真。天井の絵がはがれ落ち、参拝客の頭上に大きく垂れ下がっています。

きのう午前11時ごろ、浅草寺本堂の天井に描かれた縦6.4メートル、横4.9メートルの「龍之図」の一部が、突然、はがれ落ちたということです。

浅草寺教化部執事 清水谷尚順さん
「目撃者は多数です。お昼の11時ぐらいということで、多くの方いらっしゃってたと思うんですが」

正式には「金龍山浅草寺」と呼ばれ、龍を信仰の対象のひとつとする浅草寺。この絵は、東京大空襲で焼失した本堂を再建した際、65年前の1958年に近代日本画の巨匠、川端龍子が描いたもので、ことし秋に修復作業が行われる予定でした。

浅草寺教化部執事 清水谷尚順さん
「(「龍之図」の隣の)天女の図のは、2、3年前にもう修復してあった。いよいよ今度は龍の絵を修復というところではあった。なるべく早く皆さんの前に、また姿をお見せできれば」

警視庁によりますと、絵がはがれ落ちたことによるけが人はいなかったということです。

浅草寺は今後の修復にむけた検討を進めています。