鳥取県が鳥取砂丘に整備を進めていた「鳥取砂丘月面実証フィールド」が完成し、7日、記念のセレモニーが開かれました。
「鳥取砂丘月面実証フィールド」は、宇宙産業を創出する取り組みを進めている県が、鳥取砂丘を月面開発に取り組む国内外の企業・研究者の拠点にしようと、鳥取大学乾燥地研究センターの敷地内に整備しました。
記者 齊尾和之
「フィールドの愛称は『ルナテラス』ラテン語で月を表す『ルナ』と『照らす』などの言葉をかけ合わせたということです」
フィールドに使われているのは、月面に類似する鳥取砂丘の砂。
平面ゾーン、斜面ゾーン、利用者のニーズに応じて自由に掘削・造成できる自由設計ゾーンで構成されています。
鳥取県 平井伸治知事
「ここはほかにはないスペースです。10万年かけて鳥取砂丘の砂はできています。宇宙産業を新たに掘り起こしていく意味で、ここに扉を開くのは、地元としてもとてもメリットがあると思っています」
また、隣接する場所には、県の基幹産業である建設産業用の「建設技術実証フィールド」も整備され、先進技術導入を目指す企業の支援に役立てるということです。