フィリピン軍は中国との領有権を争う南シナ海の南沙諸島で、先月末から多数の中国漁船が確認されていると明らかにしました。
フィリピン軍の発表によりますと、先月30日、南シナ海の南沙諸島にあるイロコイ礁に48隻の中国漁船が集まっているのが上空から確認されました。中国漁船は5隻ほどのグループに分かれていて、漁業活動を行っている様子はなかったということです。
フィリピン軍は、「フィリピンの排他的経済的水域内の重要な場所であり、中国は我々の主権を尊重し、行動を慎まなければならない」と非難していて、中国側に対し、外交ルートで抗議する可能性があります。
南沙諸島では同じく先月30日、フィリピン沿岸警備隊が「中国海警局の船から危険な接近や進路妨害を受けた」と非難していて、南シナ海の領有権をめぐる両国の間での緊張が続いています。
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