中学生1人が亡くなった南木曽町(なぎそまち)の土石流災害から、9日で9年です。
災害を目撃していた男性がいま語る当時の状況、そして、土石流の予兆「白い雨」とは。
2014年7月9日、午後5時40分。
南木曽町読書(よみかき)の梨子沢(なしざわ)で、大規模な土石流が発生しました。

2回にわたって山を下った土砂は沢沿いの集落まで達し、住宅など40棟余りが被災。

中学1年生だった榑沼海斗(くれぬま・かいと)さんが犠牲になりました。
■早川親利(はやかわ・ちかとし)さん
「黒いものが見えて、そのままドンときましたから…」
早川親利さんはあの日、2回目の土石流が押し寄せる瞬間を目の当たりにしていました。

■早川親利さん
「たぶん(橋に)一波が詰まっててあそこで全部噴き上げて、だぁーっと保育園の方まで、散らばったんです。人がいなきゃいいな、みんな逃げてるんだろうな、というふうに思いました」
早川さんがいたのは木曽川を挟んで対岸にある自宅の前で、現場からは直線で500メートルほど。
梨子沢周辺の様子が、一望できる場所でした。

■早川親利さん
「“白い雨が降ると抜ける”、当日はその白い雨だったんです」
 
   
  













