テレワークから出勤に移行した人も多く、電車が混んでいる。約3年ぶりの満員電車に、懐かしさを感じるとともに、コロナ前と比べて、どっと疲れると感じている人が多くいるようだ。一体何が起きているのか?対策はあるのだろうか?
“痛勤”ラッシュに体が悲鳴 疲れの原因は筋肉の衰え
大都会で働くかぎり避けられないのが通勤ラッシュ。車内では身動きも取れずもみくちゃにされ、駅に着けばところてんのごとく押し出される。そしてまた乗り込む。目指す駅までこの繰り返しだ。3年ぶりに味わう通勤ラッシュが“痛勤”ラッシュで体が悲鳴を上げている。
そんな毎朝はコロナ前にも経験していたのだが、なぜだろう、以前より辛くなったという印象はないだろうか?実はコロナを経て、我々の身体にはある影響が顕著になっているという。それは、運動不足だ。

一般の方からモデル、アスリートまで個々の身体に合わせたメニューで健康的な体づくりを提供するパーソナルトレーナーの、おぜきとしあき氏は、ポストコロナの日常に、筋肉の衰えが大きく影響していると指摘する。
「通勤ラッシュは在宅勤務で筋肉が衰えた人にはより辛いものになっているのではないでしょうか。私のジムでも新型コロナの5類移行後、体力や筋肉が衰退したという声をよく聞きます。
筋肉を維持してくれるホルモンは20代前半がピークで、それ以降は何もしなければ筋肉は衰退していくばかりです。衰退した少ない筋肉で今まで通りの動きをすると、負荷が大きくなり疲れやすくなります」
3年かけて衰えさせてしまった筋肉は急には復活しない。筋肉が衰え、“疲れ”につながり、これが慢性化すると、少し休んだりするだけでは回復しないそうだ。だんだんと集中力が低下し、場合によっては心身に様々な悪影響をもたらす可能性があるという。
とはいえ逃れられない通勤地獄。筋肉が衰えようが疲れようが満員電車に乗らざるを得ない。ビジネスパーソンの日常はそういうものだ。
パーソナルトレーニングジム「Shapes」代表 おぜきとしあき氏
「落胆しないでください・・・満員電車に乗らなければいけないのなら、簡単な心がけで、疲労軽減が期待できる裏ワザがありますよ」