7月8日(土曜日)に開幕する、夏の全国高校野球・岡山大会と香川大会です。今回紹介する注目校は、OBに福岡ソフトバンクホークスの藤井皓哉投手もいる、おかやま山陽高校です。
昨年秋の岡山県大会を制した強豪校は、「一風変わったトレーニング」で6年ぶりの夏の甲子園、そして聖地での初勝利を目指しています。

6年ぶりの甲子園を目指す強豪
降りしきる雨のなか、トレーニングに励むおかやま山陽高校野球部。春・夏を通じて2度甲子園に出場した強豪です。夏の初戦に向けて、94人の選手たちが練習に励んでいます。

昨年秋には、投手を中心に守備からリズムを作る「守り勝つ」野球で、岡山県大会を制しました。しかし、春の準決勝では11安打を放つも、2ケタの残塁。大事な場面で決定力を欠き、1点差で敗れました。

主軸の渡辺颯人キャプテンは、「勝負所で一本を出せなかった悔しさ」を語ります。
(おかやま山陽主将 渡辺颯人選手)
「まだまだチームとしても弱い部分があったので、春に出た課題というのを、春の大会終わってから、ずっと潰しながら練習しました」

集中力を高め1点をもぎ取る「型破りな練習」
チャンスで集中力を高め、1点をもぎ取るために…ナインらは「型破りな練習」で、6年ぶりとなる甲子園出場、そして初勝利を目指しています。
「スタート」
黙々と、まるでボクシングのようにボールをパンチ?【画像参照】

そしてこちらでは、華麗なジャグリングも?【画像参照】

一見、野球とは関係ないトレーニングにも見えますが...。
ーどういった目的があるのか教えてもらっていいですか?
(おかやま山陽 堤尚彦監督)
「ボクシング=動体視力」
「テニスボール乗せ=集中力」
「ジャグリング=周辺視野」
「跳ね起き=瞬発力」

「できないとロクな選手にならない」
18年間チームを率いる、堤尚彦監督です。選手たちの潜在能力を最大限引き出すため、様々なスポーツの要素を盛り込んだオリジナル練習を導入しています。

(おかやま山陽 堤尚彦監督)
「選手たちはもう何年もやっているので、野球がなかなか上手くなりづらくなる年代なんで。新しい動きを習得させてあげると、劇的に変わったりするので。楽しい、劇的に変わるあの瞬間があるから、厳しい練習も我慢できる。我慢するから強くなる」
エースは、渡辺主将とともに2人でキャプテンも務める精神的支柱・井川駿主将です。140キロ近い速球と多彩な変化球を、コーナーに投げ分けます。ピンチでの登板が多いエース。

「型破りな練習で磨いた高い集中力でチームを救う」と意気込みます。
(おかやま山陽主将 井川駿投手)
「自分の持ち味である『負けず嫌い』をしっかり前面に出して、ピンチのときに自分のピッチングでチームの流れを持ってこられるように」

岡山県大会に挑む準備は万端。おかやま山陽は14日の2回戦から登場です。
(おかやま山陽主将 井川駿投手)
「打撃は渡辺颯人・土井研照、あとは2年生の田内真翔の3人が軸となって、バッティングはやっていく。目の前の試合を勝っていくことが自分達のやることだと思ってるので、一戦必勝でやることと、夏は優勝して『甲子園で3勝』できるようにしていきたいと思います」















