9月23日に開幕するスポーツの祭典、アジア大会を盛り上げるべく、「TBSアジア大会応援団」に就任した元プロ野球選手の杉谷拳士さん。様々な競技の魅力に迫る「杉谷拳士やりスギ全力取材」第2弾は、アジア大会ならではの種目で、メダルが期待されている武術太極拳。2019年の世界選手権で準優勝の齋藤志保選手(28、日本武術太極拳連盟)、前回のアジア大会ジャカルタで銀メダリストの荒谷友碩選手(28、日本武術太極拳連盟)、2016年の世界ジュニア選手権で1位の池内佳奈選手(23、パーソルキャリア株式会社)の3人に話を聞き、実際に体験した。

杉谷拳士さん:武術太極拳はじめましての杉谷拳士です。本日はよろしくお願いします。

齋藤志保選手:(アジア大会では)太極拳・太極剣(つるぎ)の2種総合に出ます。

池内佳奈選手:武術太極拳の長拳(ちょうけん)の種目に参加させていただきます。

荒谷友碩選手:太極拳・太極剣の2種総合に出場します。

(左)荒谷友碩選手(中央)池内佳奈選手(右)齋藤志保選手

杉谷:太極拳っていうのはまずいろんな種目があるってことなんですね?で、いま太極拳、長拳、太極剣・・・他にもたくさんあるんですか?

池内:長拳の剣、長拳の槍・・・

杉谷:わかんないわかんない(笑)まず太極拳というのは形(かた)みたいなものですか?

齋藤:そうです。太極拳はやわらかい動き。でも形ではあります。美しさと動作の規格や正しさを競って、あとは難度動作もあります。

杉谷:長拳って聞くと、道具を使ったり?長拳というのはどのような感じなんですか?

池内:長拳は何も持たない素手でやる動きです。それ以外に長器械(ちょうきかい)と短器械(たんきかい)というのがあって、長器械の中に棍棒(こんぼう)とか槍があって、短器械には刀や剣があります。

杉谷:正直僕、太極拳のイメージが、カンフーのジャッキーチェンさんだったり、ブルースリーさんとかの「アターーーー!」っていうイメージだったんですけど、ちょっとそれとは異なる種目ということですよね?

荒谷:声を出す種目もあるんですけど「アチョー!」みたいなのはあまりないです。

杉谷:ないんですね。よくあの中国で早朝におじさまおばさまがラジオ体操なのかなと思いながらゆっくり動いているのは太極拳?

荒谷:太極拳ですね。

杉谷:私元アスリートでして、トレーニング方法とかも、すごく興味あるんですけど、どういったトレーニング方法なんですか?やっぱり体幹とかはものすごくきついなと。さっき片足で立たれてたじゃないですか。それで屈伸しましたよね?あんなの多分野球選手でもできないんですよ。どういうトレーニングをなさってるんですか?

荒谷:技を練習することがほとんどで、あとはスクワットとか。腹筋、背筋は小さい頃からいっぱいやってきてというかんじですね。

杉谷:動作、所作がすごく綺麗だなと思ったんですけど、中国歴史のゲームとかやっているときに、勝手にこういう動作が似てるなと思って。なにかモデルになったり、そういったことはあるんでしょうか?

荒谷:昔のものはあまり知らないんですけど、最近で言うと、ファイナルファンタジーの動画のモーションキャプチャーに元選手が出ていたりとか。あとは元選手で女優をやっている山本千尋さんがキングダムに出てたりとか。