東京電力・福島第一原発の処理水放出をめぐり中国政府は、放出された場合、水産物などに対する検疫を強化する考えを示しました。
中国外務省 汪文斌 報道官
「中国政府の関係部門は海洋環境に対する観測を強化し、水産物などの輸入に対する検疫を強化し、国民の健康や食品安全を確保する」
中国外務省の汪文斌報道官はこのように述べ、福島第一原発の処理水が放出された場合、対抗措置として水産物の輸入を規制する可能性を初めて示唆しました。
2011年の福島第一原発の事故後、中国は日本の果物や野菜などの輸入を事実上禁止してきましたが、水産物については福島など10都県を除いた37の道府県については輸入を認めてきました。しかし今回、処理水が放出された場合、これまで認めてきた水産物についても規制する可能性を示唆したことで日本をけん制した格好です。
処理水の海洋放出計画についてはきのう、IAEA=国際原子力機関が「安全基準に準拠している」とする報告書を公表しましたが、汪報道官は改めて放出に反対する立場を表明しています。
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