福島第一原発の処理水の安全性について検証を行ってきたIAEA=国際原子力機関のグロッシ事務局長は会見で、「国際的な基準に準拠している」と述べました。
IAEA グロッシ事務局長
「提案の上、改訂された計画は合意された国際基準に準拠しています」
処理水放出に関する報告書を岸田総理に提出するため来日したIAEA=国際原子力機関のグロッシ事務局長は会見に臨み、このように述べました。さらに、「透明性のあるオープンな対話が重要だ」と話し、処理水が放出される場合は、今後も数十年にわたり監査や報告を続けていくとしました。
グロッシ事務局長はこのあと韓国やニュージーランドなどを訪問し、報告書の内容を説明する予定です。
中国外務省 毛寧 報道官
「中国は、日本側が全人類や子孫に責任ある態度を持ち、処理水の海洋放出を無理やり推進することを停止するよう改めて促す」
これに対し、中国政府は「IAEAの報告書はまだ読んでいない」としたうえで、「IAEAの報告書は日本の海洋放出案の正当性と合理性を証明するものではなく、日本が負うべき道義的責任を免除するものではない」と指摘。処理水の海洋放出に反対する考えを重ねて示しました。
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