また、世帯年収が低い家庭の保護者は、小学生のころに学校以外の体験活動を何もしていなかった割合が高いこともわかりました。
こうした実態を受け、この団体ではジャガイモ掘りをはじめ、子どものスキー体験や京都旅行、カヌーなど、様々な体験の機会を無償で提供しています。
子ども第三の居場所・埼玉拠点 青砥恭代表
「困窮層であったり家庭で十分に支えきれない子どもたちというのは、学びをする機会が非常に足りないので、やっぱりなかなかうまくいかない。旅行に行ってとても楽しい体験をするとか、芸術活動をやって、例えばピアノができたり、一つ一つの活動の中で達成感・成功体験、そういうものを積み重ねることが子どもの発達に繋がっていく」
自身も貧困家庭で育ち、「体験格差」を経験したライターのヒオカさん(28)は、「子どもの体験格差は将来に大きな影響をもたらす」と訴えます。
「体験格差」を経験 ヒオカさん
「家にお金がなくて、例えば『習い事をしたい』とか『塾に行きたい』とか『運動部に入りたい』みたいなことを言っても、『お金がないから諦めてほしい』と親に言われるので、なんか(全てを)だんだん諦めていくというか、常に悔しさというのは非常にあった。自分が何かをすれば状況が変わったりだとか、人生を肯定していくみたいな、そういう感覚というのはやっぱり育ちにくいと思います」
子どもたちの将来のために「体験格差」をどう解消していくか。取り組みが始まっています。














